第9回 EBAC合同研修会
2011年12月4日(日)大阪で第9回EBAC合同研修会が行われました。
午前中は本田先生による講演で、口臭症の難症例やクレームを未然に防ぐための対応からはじまり、日本口臭学会の口臭と口臭症の定義、分類についての説明がありました。
口臭治療については、問診から検査までの診断、特に耳鼻咽頭領域の粘膜診断の徹底と、問診=カウンセリングのテクニックについての細やかな指導がありました。
私たちは、歯科医師なのでどうしても歯科治療をするようなアプローチが抜け切れないところがありますが、カウンセリングのテクニックが上がってくると普段の診療でも患者さんとのコミュニケーション能力が格段に上がってくると思います。
午後は、大阪歯科大学歯科医学教室開発室・王 宝禮教授の講演でした。
「舌診から考える口臭症への漢方治療」
西洋医学と東洋医学の違いから始まって、漢方医学の歴史・漢方医学の特徴など基本をまとめ、舌診と症例漢方療法について私たちが漢方を導入しやすいよう講演していただきました。
中医学の特徴である弁証論治の基礎、八網弁証(表・裏・寒・熱・虚・実・陰・陽)を理解する必要があります。
漢方に関しては、まず自分自身で効果を確認してから取り入れていきたいと思いました。
最近は、口臭治療から生まれた口臭デオドラントやドライマウス対応など、新しい予防歯科として注目を集めています。
年に一度、治療の反省と見直し、新しい治療技術習得研修のために大阪に行けることを、今年ほど有り難いことと痛感した年はありません。
来年も大阪で合同研修会に参加できるよう日々研鑽していきたいと思っています。