第8回EBAC合同研修会
11月28日(日)大阪でEBACの合同研修会が行なわれました。
まずは、本田先生による講演。
- 日本口臭学会による定義・分類、新規・更新されたプロトコルについて
- 失敗事例の検討、ケア用品の改良、耳鼻咽頭科的診断の強化
- 新しい取り組みの紹介 がありました。
教育講演として 森田学先生(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 予防歯科学分野教授・日本口臭学会常任理事)が「ProFreshの効果について」講演されました。
ProFreshは、口臭予防を目的とした洗口剤です。薬効成分として、二酸化塩素を配合しています。二酸化塩素は、口臭の原因物質を産生する嫌気性菌の周囲に酸素を供給することにより口臭予防効果を発揮します。さらに、口臭の原因物質として最もよく知られている揮発性硫黄化合物を分解する作用も有しています。
今回は、ランダム化比較試験と二重盲検法を使って4週間ProFreshを使用することで、口臭値がどのように変化するか追跡した実験の講演でした。
ランチョンセミナーは、黒瀬真由美先生(岡山pmj歯科診療所院長)の「歯周病継続管理におけるつまようじ法」。
午後は、久保伸夫先生(大阪歯科大学 耳鼻咽喉科)の耳鼻咽喉科的粘膜診断法・耳鼻咽喉科的口腔内粘膜の視診・口腔内環境に影響を及ぼす耳鼻科的疾患の講演です。
口臭治療の場合、鼻鏡や舌圧子を用いて耳鼻咽喉科的粘膜の視診を行なっているので症例を沢山見せていただき大変参考になりました。
口腔粘膜はそのまま耳鼻科領域とつながっているので、耳鼻咽頭科的診断の強化は日常の歯科治療の幅を大きく広げてくれています。
EBACの信頼性の維持と技術向上の目的のもと、年に一度、治療の反省と見直し、さらに新しい治療技術習得研修を行い、同時に治療方法の統一を図っています。