口鼻臭臨床研究会第4回学術集会 〜 口臭と心 〜
平成21年7月11日(土)12日(日)の2日間、九州福岡県で口鼻臭臨床研修会が開催されました。
本大会では、「口臭と心」をメインテーマとして、
【 特別講演 】
- 口腔乾燥症(ドライマウス)と口臭
- 口腔乾燥症と口腔症状との関連性について
−漢方と舌苔−
【 シンポジウム −口臭と心− 】
- 自己臭症としての口臭症へアプローチ
- 口臭症の薬物療法 halitophobiaを中心に
- 口臭恐怖症・自己臭症
- 口臭治療のためのコミュニケーション技法
- 口臭に対する悩みとは?
(口臭の不安にどのように対応すべきなのか)
一般講演 ポスター講演 招待講演などが行われました。
一般講演で興味深かったのは、癌探知犬を用いたニオイ物質による
大腸がん検診の可能性についてです。
癌探知犬の嗅覚の評価では、高い精度で癌の診断が可能という結論でした。癌は進行すればするほど、治療にかかる労力や精神的負担及び費用も増加します。早期発見・早期治療につながる、精度が高く簡便な「がん検診法」のひとつとして開発が望まれます。
特別講演として行われた九州歯科大学の柿木保明先生の「漢方と舌苔」の講演も興味深かったです。
ドライマウス・味覚障害・舌痛症・口臭・歯周病などに漢方を有効に処方していけたらと思っていますので大変参考になりました。 この臨床研修会は、医師・歯科医師・薬剤師・歯科衛生士・看護士・カウンセラーなど参加者が多岐に渡っているのでいろいろな分野から「口臭」を考えるいい機会でした。